私は一瞬、固まった。 なんで私の肩に……? 鼓動が速くなっていく。 「い、伊原くん……?」 すると、肩にもたれていた彼が、そのまま私の足の上に倒れこんできた。 ――ドサッ。 「伊原くんっ」 様子がヘン。 「伊原くんっ! しっかりしてっ」 彼の額にそっと手をあてると、ものすごく熱かった。 もしかして、高熱で気を失っちゃったの? 「ど、どうしよ……どうすればいいの?」