廊下の壁にもたれて座る私たち。 「それで、どこにデート行こっか?」 「またぁ~すぐ冗談言うんだから」 「本気だよ?」 また緑河くんのペースに振りまわされそう。 「ねぇ、私の話してもいい?」 「もちろん」 「2年のとき、緑河くん図書委員だったじゃない?白石さんと仲よかった?」 「茉雛な……。あんな事故が起きるなんて思わなかったよ」