「ええっ!?」
「ちゃんと風杏パパに許可もらったよ」
「風杏パパって……許可もらったって……いつのまにそんな仲良くなったの?」
お父さんといい、お母さんも、伊原くんの布団を私の部屋に用意するなんて……。
「俺、気に入られたみたい」
前にうちの両親が病院で伊原くんと会ったとき、お父さんが帰りの車の中で、伊原くんの髪が長すぎだとか、ぶつぶつ文句言ってたのに。
伊原くんが変装のためにカツラをかぶってることは、あのときお父さんたちには言わなかった。
お母さんは、伊原くんが私を助けてくれたことに感謝していたけど、あのときから伊原くんのこと彼氏だって誤解しているみたい。
「そういえば……今日変装しないで、うちに来たの?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
