――気がついたときには、私はベッドの上に寝ていた。


目を開けてぼんやりと見えたのは、白い天井。


そして私のことを上からのぞきこんだ彼を見て……視界がハッキリとした。


「伊原くん……」


彼は優しい顔で微笑む。


「伊原くん、ここどこ……?」


「病院だよ」