クラスメイトの告白。



「上がって」


「はい、おじゃまします」


この家で、一人暮らしをしている黒河内先生。


家の中はきれいに片付いていて、しんと静まりかえっていた。


「何食べたいか決まったか?」


「いえ……黒河内先生におまかせします」


「そうか。じゃあ、すぐに作るから少し待ってて」


「はい」


黒河内先生は台所に行き、私は四角い木のテーブルが置いてある和室で座って待つ。


縁側のガラス戸からは、庭と裏の雑木林が見えた。


外を見ていると、なんだか頭がボーッとしてきた。


急に眠気が……なんでだろう……。


顔を洗ってこよう。ついでにトイレにも行きたい。