クラスメイトの告白。

高校２年の冬頃から不登校になっている赤西さんは、２年生のとき、白石さんと緑河くんと３人で図書委員をしていた。


白石さんの事故が起きた１２月２４日、図書委員の２年生が翌日２５日に図書室で行うクリスマス会の準備をしていたけど、図書委員の２年生３人のうち、赤西さんは準備に参加していなかった。


だけど、事故のことを調べていくうちに、緑河くんの証言と、伊原くんからの情報で、白石さんが事故の数日前、泣きながら誰かと電話していたことが発覚した。


そのとき、緑河くんは白石さんから“戦わなきゃいけない相手がいるの”と聞いている。


そして、伊原くんの情報では、白石さんがもし自分でスマホの着信履歴を消していなかったとすれば、白石さんの家族以外で名前が着信履歴に残っていたのは赤西さんだけだったという。


白石さんが言っていた“戦わなきゃいけない相手”の正体や、白石さんとの電話の内容も聞きたいと思っていた。


なにより、赤西さんが２年生の冬ごろから不登校になった理由も……。