クラスメイトの告白。



そのとき、私のスマホにメッセージが届いた。


伊原くんからだった。


*************
今日の放課後、予定ある?
何もなかったら、家に来て
*************


予定?
ないない!


やったー!!


「何かいいことでもあったの?」


音ちゃんの声に、スマホを見つめていた私は顔を上げる。


「え?どうして?」


「すっごい笑顔でスマホ見てたから」


「あ、いや……えーと……」


だって、夏休みのあいだ1度も連絡くれなかった伊原くんからメッセージが来たんだもん。


うれしくて、気持ちを抑えきれない。


連絡が来なくてモヤモヤしていた気持ちとか、寂しかった気持ちとか、一瞬で吹っ飛んでしまった。


「夏休み中に彼氏でもできた?」


「ううん、そんなんじゃないよ」


片想いだって、わかってる。


だけど、好き。


こんな短い文章が送られてきただけでも、心が幸せな気持ちになれるくらい、好き。


************
うん、行く!
************


私は彼にメッセージを返した。