クラスメイトの告白。





鳥のさえずりで、私は目を覚ました。


目をこすりながら部屋の中を見る。


自分の部屋じゃない、いつもと違う光景。


夢じゃなくて、現実だったんだ。


私は、伊原くんの部屋で眠っていた。


窓の外は、うっすらと明るい。


いつのまにか朝になっていた。


隣で寝ている伊原くんの顔を見つめる。


熱……下がったかな……?


伊原くんの額にのせたタオルを取り、私はそっと自分の手をあてる。


よかった……熱はだいぶ下がったみたい。