明日、あなたを忘れる

次の日の、朝が来た。
時間は分からないし、持ち物も分からない。そんな約束はあるだろうか。どうせ来ないだろう。もしかしたら、信じた私を馬鹿にしたくて言ったのだろうか。でも、彼、ヨウは、そんな人じゃないと思う。心の中では来ないだろうと思いながらも、期待をもっていた。その時、ピンポーンとなった。
まさか…まさか…。
「ごめん、遅れた。」
「全然いいです。」
「とりあえず、制服に着替えて、それからザックに国、数、社、英の教科書とか使うもの入れて、スポバに長袖の運動着入れて!」「あ、忘れ物してもしょーがないし、オレが貸すからいいよ。」
「あ、はい。」
次から次へと一気に言われても、分かりゃしない。ってか、ザックとかスポバってなんだろう。そういえば、いつの間にか、オレって言うようになってる。なんかかっこいい。あ、それより持ち物…。
「ねぇ、ユイの部屋行っていい?」
「……?」
「いや、変な意味じゃなくて。なんか困ってそうだったからさ。」
「いいですよ。別に。」
むしろ、一緒の方が分かりやすいと思った。でも、自分に素直になれなかった。
一緒に準備して、登校した。いつもみたいに緊張していると、たわいのない話で緊張をとってくれる。やっぱり優しい人だと思うった。
気がつくと、校門の前だった。
クラスに馴染めるか、勉強についていけるか心配だったけど、ヨウがそばにいてくれるからと思って、必死に頑張った。
席に着くと、ヨウは準備を手伝ってくれた。