あの時は念を込めるのに必死だったし、一瞬の出来事で

終わってしまったから、こうやって客観的に見たら

何が悪かったのか原因が分かると思った。

やがて映像の中の僕は、恐ろしい顔つきへと変わり、

何かを叫びながら念の玉を、みーの座っている

ベンチの方に投げていた。

光の眩しさで、やっぱり映像でもその直後の様子が

確認出来ず、視界はゆっくりと元に戻っていった。

そして本当につむじ風程度の小さい風が

みーのまわりに吹いていただけだった。