でも僕は正直、今見たい気分ではなかった。

何が映し出されるのか分からないが

もし落ち込み度100%の映像だったらと思うと、心が

委縮して到底見る気にはなれなかった。

それでも支配人は「いいから見ろ」の一点張りで、

強く推し進めてきた。

どうしても僕に見せたい何かがあるのだろう。

僕が見たくなくても、きっと見てしまう事になるのは

予想できていた。

実際、僕の意思とは関係なく、勝手に映像が

浮かび上がってきたし…。

支配人の強引さと勝手に映るこの映像に負けてしまい、

僕は渋々、みる事にした。