「まぁ、そう落ち込むなって。お前は本当によく

頑張ったんだからさ。もうここから先は、

彼女の心次第だ。」

支配人の変わらぬ大きな愛が、心に染みわたってきた。

僕が生きていた頃も、きっと僕が気づかなかっただけで

こんな風に言葉をかけてくれてたのだろう。

生きていた頃を思い出すと、突然、死んでしまった

とはいえ、こんな思いをするなら1日、1日を大切に

精一杯生きればよかった。もっと、みーにも大好きだと

伝えればよかった。支配人のように、もっと大きな愛で

他人と接すればよかった。よく考えてみれば人間は

助け合いで成り立っているはずなのに、してもらって

当たり前とか、他人を思いやる気持ちはあるが

結局は自分が良ければそれでいいと、心のどこかでそう

思いながら生きてきた。