そう言って頷きながら笑っていた。

支配人はこんな僕を責める事もなく、むしろ失敗を

笑いに変えるほど妙に落ち着いていた。

でも僕は支配人とは違い、絶望的な気持ちだった。

僕の想いも届かず、また支配人の想いも

届けてあげる事が出来ずに

終わってしまったのだから・・・・・・・・

気が付くと、ベンチには みーの姿はなかった。

僕は力の無さに改めて情けなく思い、そして全て

失敗に終わった事に対して責任を感じていた。