そして僕は、ベンチに座っている みーに目を向けた。

みーはずっと下を向き、泣いているだけだった。

通りすがりの見知らぬ人は、泣いてる みーをチラッと

見るが、みんな無関心にそのまま通りすぎている。

きっと他人は みーを見て

「1人で泣いてる可哀そうな人」に見えているはず。

そして みー自身も孤独にどっぷりと浸って

しまっている。

このままだと何年、何十年経っても、

みーに笑顔が戻ることはない。支配人の言うように

笑顔になるよう努力するのは確かに みーだ。

でも僕は、みーに努力をするキッカケを創って

あげたいんだ。

支配人の想いも含めて、僕は伝えたい気持ちが

よりいっそう高まってきた。