風が吹いたら

支配人が言ったように、確かに僕もそう思っていた。

僕は人が死ぬとすぐに『あの世』に行って

その人の生きてきた行いで天国や地獄といったような

場所に分かれて行くものだと漠然としていた。

中間地点とか未練など、僕には

考えていなかった言葉だ。

そして支配人は続けてこう言ってきた。

「お前の考えも間違ってはいないけどな・・・。

まぁ、そんな訳でお前はまだ人間の世界に たっぷり

未練があるから、もう少しここにいることになるぜ。

あっ、それと1つ言わせてもらうと、お前は俺のことを

支配人と呼んでいるが

俺は決してお前を支配していたわけじゃないぞ。」