この気持ち、君に伝えてもいいですか?

「優奈……」


朝起きると、お父さんが驚いたような顔でわたしを見てきた。

なに、何か変なところでもある?


「お前、どうしたんだその格好」

「どうしたって、なにが!」


日曜日の朝。

リビングでコーヒーを飲みながらくつろぐお父さん。

そんなお父さんが首を傾げていた。

そう、今日のわたしはいつもとは違う。

肩よりも長いセミロングの茶髪をゆるく巻いたし、普段のリップだけのお化粧じゃなくてファンデとチークをしてみた。

洋服も……普段より短いスカートを履いてみた。

自分なりに少し冒険してみたのに、そんなに不思議がられると不安になってくる。


「お父さん、わたしどこかおかしい?」

「いいや。今日の優奈はいちだんと可愛いなと思っただけだ」


あ、ダメだこの人。

わたしに甘々だし、まともな感想は落としてくれなそう。

鏡の前で一回転すると、なんだかなかなか様になってる気がしてきた。

まあ、今日だけこんなおめかしをしているのには、ちゃんと理由があるんだけどね。


「ところで優奈」

「なあに?」

「お前今日、男に会いに行くんじゃないだろうな?」