―――目が覚めた。

「はぁ、はぁ、夢?」

私寝ちゃってたんだ。

お昼時の書斎はぽかぽかで、良いお昼寝スポットと化す。本を読んでいる途中で寝てしまったようだ。

それにしても、変な夢だった。確かに私だったのに、私じゃないみたい・・・。

コンコン
「やぁ、真冬。」

書斎の窓をノックしてきたのは、幼なじみの慶次郎だった。

「こんにちは、慶次郎。」

「・・・、泣いてたの?」

えっ、なんでわかったのかな?

私は自分の頬をぺたぺたと触った。