それから数ヶ月がすぎ、戦争は激化する一方だった。毎日のようにある空襲、徐々に減る物資、安定していた奈々子さんの容態も悪くなり始めた。
合わせるように、慶次郎達も軍備品の経済的支援の難航で忙しくなり、私はただ奈々子さんの看病をする他なかった。
私にも何かできることは無いかと、考えるようになった。
森に野菜を育ててみるのはどうかしら?幸い前に買っていた色々な野菜の種が残っていた。
だが、どれも駄目だった。森の土は固く栄養価が低いため、野菜が育たず枯れてしまったのだ。
私には何も出来ない。もう、何も考えたくなくなった。