私の家の近くには、たくさんのシロツメクサが咲く小さな丘がある。丘のど真ん中には大きな広葉樹が一本、丘のシンボルとして立っている。
ここは、私と彼の大切な場所―――
そこから見える景色は、私が知っている景色とはまるで違くて、ここは本当にあの丘なのだろうかと不安になる。
しばらく丘の上でただ立っていた私は、気がついたら泣いていた。
「(なんで泣いてるの?)」
自分でコントロールできない。涙を止める術もなく、私は泣き続けた。
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