「…で?ルナさんはダンス、するんですか?」
そんな風に言われると気恥ずかしくて、ルナさん、なんてふざけたフリをしてしまう。
『するけど…BLUEみたいなアレじゃないよ?カラダの線キープするために、クラシックバレエ。やってるの。』
ああ、バレリーナか。
彼女のスラッとしたスタイルを維持するためと言われれば、納得だ。
『まあ機会があればBLUEの皆さんでも招待して踊らせてあげて?』
でもそしたらリビングも片付けなきゃ、とかなんとか言いながら、ルナはリビングへと戻って行く。
なるほど、家を大分改造した、ってのは、こういうことか。
…やっぱりコイツ、ただの金持ちなのか?
でも何でもかんでもよく喋るコイツが、オトナの事情、なんて隠すんだ。
きっと複雑なんだろう。
そう自分に言い聞かせて、探究心を鎮めた。
