隣の家を見て思い出したガキの頃。
翔とその妹の美鈴とよく3人で遊んでたなー。
中田家の末っ子の俺にとっちゃ美鈴は妹みたいで、かなり嬉しかった。
『ダメ兄貴、翔を叱るイイ兄貴、祐君。』
あの頃の俺にタイトルを付けたらこんな感じだろうな。
いつも2人で回覧板を持って来て遊ぶ事を期待してる翔と美鈴。
翔とは同い年なのに、
『コイツ、かなりガキっぽい』
と小2にして感じていた。
美鈴はかなり元気なヤツで、寒いのに
『雪合戦する!』とか言い出すし。
夏なんて、玄関開けた瞬間、水鉄砲をかけられたこともあったけ?
けど、さ?
いつからだっけ?
『ジュジュ見してー!』
って来なくなったのは。
『はい。回覧板!』
って来なくなったのは…。
『なんで』とか理由は無いと思う。
突然だった訳でもなくて、
自然に。
本当に自然に逢わなくなっていった。