「えーっ!?先生のケーチっ!!」

「はぁ!?……」


沙彩と保健室の先生がもめている中、ソファに座って水をもらったあたしは大分落ち着いた。

はぁ……。
またやっちゃった。

いつもこうなるんだよなー。


悩んだりしたら一睡もできなくなって目がグチャグチャになって、訳もなく泣けてきて。

って、あたしは幼稚園児か!?


普段悩むことなんて無いから、悩んだ時が大変。

風邪なんて滅多に引かないから引いた時が大変。

まさに単細胞……。


「やったー♪先生ありがとー!
 先生可愛いー!!」


沙彩は先生に保健室に居てもいいと了解を貰ったらしい。

「で、美鈴。祐君って?昔仲良かった隣の祐君?」

「そう。あんね……?」


あたしはとりあえず
逢えない寂しさ、とか。

再会したこと、とか。

どう思ってるのか分かんない、とか。


それと、何に悩んでるのかさえ分からないってことも。


話せることは全部話した。


「まぁ、まとめると美鈴は祐君のことが好きなんだ?」

「へっ!?」


どうやってまとめたのよ…!?