~愛奈side~
「はぁ、はぁ。」
やっと着いた。緊張するな……。よし!
「ふぅ。」
チャイムを鳴らそうとしたとき、ガチャッとドアが開いた。
「あれ?愛奈、どうした?」
「え?あの、えーっと……。」
「もしかして俺にチョコ持ってきてくれた?」
核心をつかれ、顔に熱が集中する。
「あのー、その。なんていうか……。」
「はいはい。ゆっくりでいいから。」
「翔のことが好きです!」
後ろに隠して持っていたチョコレートを翔の前に差し出す。ちゃんと伝えないと……!
「舞斗に言われっぱなしだったとき、助けてくれてありがとう。いろいろあった後だから、勘違いされるかもしれないけど、本当に翔のことが好きです!」
恐る恐る翔の方をみると、ニヤッと笑った。
「愛奈が俺のこと好きなの知ってるから。」
なっ……。せっかく勇気を出したのに。
「翔のバカ。もう知らないから!」
そう言って来た道を戻ろうとしたとき、グイッと引っ張られた。
「俺も愛奈のこと好きだから。」
一瞬、何が起きたか分からなかったけど、唇に暖かい感触がして、翔にキスされたと理解した。
「俺は愛奈のこと泣かしたりしないから。だから、俺と付き合ってください。」
至近距離でそんなことを言われて、私は爆発寸前だった。恥ずかしすぎて俯いたけれど、
「愛菜の返事聞きたいなぁ。」
なんて言うもんだから、頭にきて翔がしてきたことと同じ事をしようと思った。
「よろしくお願いします。」
そう言って翔の唇にチュッとかわいいキスをした。
「それは反則だろ……。」
顔を赤くして、睨んでくる。だって最初にしてきたのはそっちじゃん。
「あ!そうだ。奈緒に報告しよ~。」
「話を変えるな。」
翔を無視して奈緒にメールを送る。
[ちゃんと自分の気持ち伝えられたよ。ホントは奈緒も翔のこと好きだったんでしょ?気付いてたんだからね!ごめんね。それと、ありがと!」
「なんて送ったんだ?」
「んー?内緒!」
背中を押してくれた親友。私のために奈緒はひいた。少し罪悪感はあるけど、せっかく奈緒がチャンスをくれた。私は無駄にならないように、翔と歩んでいこうと決めた。
「翔ー?」
「何?」
「あのね!ずっと一緒にいようね!」
翔のことをみると、私の好きな顔で笑って言った。
「あたりまえ。」
恋ってあったかいね。知らなかったよ。本当の、本物の恋はこんなに暖かくて、こんなに輝いていたなんて。いままでは恋してる自分に恋していただけなんだって知った。
この恋を私は、壊れないように大切にしていこうと誓った。
「はぁ、はぁ。」
やっと着いた。緊張するな……。よし!
「ふぅ。」
チャイムを鳴らそうとしたとき、ガチャッとドアが開いた。
「あれ?愛奈、どうした?」
「え?あの、えーっと……。」
「もしかして俺にチョコ持ってきてくれた?」
核心をつかれ、顔に熱が集中する。
「あのー、その。なんていうか……。」
「はいはい。ゆっくりでいいから。」
「翔のことが好きです!」
後ろに隠して持っていたチョコレートを翔の前に差し出す。ちゃんと伝えないと……!
「舞斗に言われっぱなしだったとき、助けてくれてありがとう。いろいろあった後だから、勘違いされるかもしれないけど、本当に翔のことが好きです!」
恐る恐る翔の方をみると、ニヤッと笑った。
「愛奈が俺のこと好きなの知ってるから。」
なっ……。せっかく勇気を出したのに。
「翔のバカ。もう知らないから!」
そう言って来た道を戻ろうとしたとき、グイッと引っ張られた。
「俺も愛奈のこと好きだから。」
一瞬、何が起きたか分からなかったけど、唇に暖かい感触がして、翔にキスされたと理解した。
「俺は愛奈のこと泣かしたりしないから。だから、俺と付き合ってください。」
至近距離でそんなことを言われて、私は爆発寸前だった。恥ずかしすぎて俯いたけれど、
「愛菜の返事聞きたいなぁ。」
なんて言うもんだから、頭にきて翔がしてきたことと同じ事をしようと思った。
「よろしくお願いします。」
そう言って翔の唇にチュッとかわいいキスをした。
「それは反則だろ……。」
顔を赤くして、睨んでくる。だって最初にしてきたのはそっちじゃん。
「あ!そうだ。奈緒に報告しよ~。」
「話を変えるな。」
翔を無視して奈緒にメールを送る。
[ちゃんと自分の気持ち伝えられたよ。ホントは奈緒も翔のこと好きだったんでしょ?気付いてたんだからね!ごめんね。それと、ありがと!」
「なんて送ったんだ?」
「んー?内緒!」
背中を押してくれた親友。私のために奈緒はひいた。少し罪悪感はあるけど、せっかく奈緒がチャンスをくれた。私は無駄にならないように、翔と歩んでいこうと決めた。
「翔ー?」
「何?」
「あのね!ずっと一緒にいようね!」
翔のことをみると、私の好きな顔で笑って言った。
「あたりまえ。」
恋ってあったかいね。知らなかったよ。本当の、本物の恋はこんなに暖かくて、こんなに輝いていたなんて。いままでは恋してる自分に恋していただけなんだって知った。
この恋を私は、壊れないように大切にしていこうと誓った。
