「でも、だいぶうまくなったじゃん」 「え、そう?」 「最初はひどかったもんなー」 くくっと笑われて、「うっ」と恥ずかしくなる。 「桐生くんは上手だね……」 「てか、俺も今日初めてなんだけどね」 「ええっ、そうなの!?」 なんでそんな余裕で滑ってるの……!? 埋められない運動センスの差に、私はがっくりと肩を落とした。