恋愛零度。


「え、え?どういう心境の変化?この間までめちゃくちゃ冷たかったのに」

理由なんて、恥ずかしくて、答えられない。

君に笑ってほしかったから、なんて。

「マジで言ってる?後で気い変わったりしない?」

「う、うん」

「行きます」

そう言って、喜ぶ君の顔を見て、やっぱり言ってよかった、とじんと胸が熱くなった。

その日は、三好さんが選んでくれたあのピンク色のワンピースを着ていこうと、私はひそかに決めた。