深くねっとりと唇を貪られて、ネクタイを緩め解く音と、スーツの上着が床に落ちる音に、彼に教え込まれた体は、彼を受け入れる為に既に反応していた。

期待で、体中が甘い痺れを感じ、体温が上がっていく。

部屋着として着ているパイル生地のショートパンツの上からお尻を鷲掴みにされ、彼の下半身と密着されられると、熱い熱に私のお腹の奥底は彼を求めて疼いていた。

それでも、疲れているだろう彼には、まず温かい食事と、温かいお湯に浸かり、休んでもらいたい。

唇のキスから、首元に降りて私の肌をなぞる彼。

「んっ…ご飯食べて、お風呂も沸いてるから…ぁあ、いやぁ、んっ…、ま、って」

私の声など無視なのか、彼の手は服の中に入り肌をなぞり、ショートパンツの中まで侵入して止まらない。

「待てない…」

かすれた色っぽい声に抵抗できなく、その場で抱かれ結局、食事はシャワーの後になってしまった。

「どうかな?」

料理は母任せだった私はあまり上手でない為、毎回作る度に彼に聞いてしまう。

「美味しいよ」

「そうやって甘やかす。これなんて、塩っ気足りないのに」

じゃがいもとベーコンのバター炒めを口の中に入れて、不満気に口を尖らせた。