イケメンエリート、はじめての純愛⁇



それからというもの、映司はほぼ毎日、咲子の家へ通った。
咲子は週一度、必ず実家へ帰る日がある。
その日以外は、映司は、泊まる事はできないけれど咲子が眠る時間に合わせて自分の家へ帰るという、清く正しい日々を送っていた。

咲子の仕事に関しても、手取り足取り指導ができる。
この仕事の報酬がいくらもらえるのか映司にとっては興味のないことだが、もしソフィアによっていくらかもらえるのであれば、そのお金は全て咲子の団体に寄付しようと思っていた。

それくらいに、映司にとって咲子が全てになっていた。
会えば会うほど好きになる。
咲子がいれば、他に何もいらない。
映司の中で、結婚という二文字が具体的に動き始めている。


そして、咲子の方も映司のためにある決心をしていた。
映司のためだけじゃない、二人の未来のために。


「咲子ちゃん、はい、これプレゼント」


咲子はそのプレゼントがもう何か分かっていた。
それくらい頻繁に、映司はこのプレゼントを贈ってくれる。