「俺が咲子ちゃんと付き合う事は、咲子ちゃんと結婚する事、そして、咲子ちゃんと体を重ね合わせる事、それもお互い裸でね」
映司は頬をピンクに染めた咲子の可愛らしい顔を自分の方へ向けた。
「咲子ちゃんはどうしたい?
俺と一緒に心中する?」
映司は映司を見上げる咲子の瞳に一筋の涙がこぼれ落ちるのを見た。
その直後、咲子は映司のくちびるをジッと見つめる。
咲子ちゃんって、ずるいしすごい。
俺の五感を全て支配して、極上のキスを俺に与えてくれるなんて。
こんなキスは初めてだった。
全ての感情を持って行く恋愛初心者の咲子のリードは、新しくて気持ちよくて、美味しすぎて、息ができないくらい甘美で…
「映司さん…
私も映司さんに恋しています。
初めてお会いした時から…」
息も絶え絶えの咲子が映司の耳元でそう囁く。
映司は昇天してしまった。
咲子のうぶ過ぎるキスだけで。
映司は天に昇りながら、咲子を力強く抱きしめた。
咲子の魅力にひれ伏したい。
キスだけで俺をこんな風にしてしまう咲子の底知れぬ魅力に、映司は期待で胸が張り裂けそうだ。
「咲子ちゃん、俺を信じて…
俺は咲子ちゃんのためなら、この命を投げ出しても構わない。
このままの可愛い咲子ちゃんを、俺が全てのものから守るから…」
咲子の体が震えるのが分かった。
映司は、今度は自分の方からキスを始める。
咲子にも昇天してもらう。
俺から二度と離れないように、最高のキスを与えてやるから。



