「映司さん、ここに座ってください。
今から、コーヒーを淹れてきますね」
二人掛けのテーブルの椅子に座らされた映司は、何も言えずにただ咲子を見つめた。
ここは、ネグリジェ専門のメイド喫茶か…?
それならそれで、俺は喜んで受け入れよう。
咲子指名で毎日通っても構わない。
クリーム色のふんわりとしたそのネグリジェは、遠くからでも体のラインがはっきり分かった。
ぽっちゃりの体型がこんなにも男心を刺激するなんて、映司にとっては初めての体験だ。
映司が抱く女性はほとんどモデル体型のスレンダーか、後は美形の男性か、だから、こんなぷにゅぷにゅのぽっちゃりの感触を全く知らない。
骨抜きになるという言葉があるのなら、今の俺には、確実に一本の骨もない。
ゼリーのようなスライム状態で、加えて頭の中がお花畑の俺がいる。
咲子を抱きたい…



