「誰?」


マジで知らない。
映司は明智君からタブレットを奪って、もう一度じっくり見てみる。


「その下の方に書いてあるその人のウィキペディアを見てください」


明智君はそう言うと、自分のスマホを見て外へ出て行った。


「映司さん、そのタブレット僕の机の上に置いててくださいね」


と、あとの詳しい事はソフィアに聞いてと言わんばかりに、その場から立ち去った。

映司はろくにウィキペディアを見ずに、自分のブースへ戻った。
そして、自分のパソコンからソフィアからのデータを開いた。
ソフィアはグループボックス以外にも、映司個人あてにデータを送っていた。
それも、ビデオレターまで添えて。

映司はデータを開いてはみたものの、今一つ何だか理解ができない。
そして、ソフィアからのビデオメッセージも開いてみた。


「ハ~イ、映司」