イケメンエリート、はじめての純愛⁇



咲子はまた緊張した面持ちで立ち上がり、今度はおじい様に挨拶をお願いした。
祖父の孝一は咲子に微笑みかけて、そして、喜んで立ち上がる。


「え~、まずは堀江映司君、この度は咲子を見初めてくれて、本当に有難いと思っています。
今の我が家は、咲子の父親がこの結婚を一人で反対をしている状態で、それについて私達はあれこれと考えている状況です。

ま、結婚は、私がさせるからそれは心配しないでいい。

ということで、今日は、明智君という有能な若者も来てくれている事だから、EOCの経営戦略やらを聞かせてほしいと思ってる。

今日はありがとう。
そして、咲子、映司君、おめでとう!」


映司はポカンとしていた。
……俺と咲子は結婚できる?

映司は隣に座る孝一に「あの…」と話しかける。
孝一は注がれたビールのグラスを高く掲げて「乾杯!」と大きな声で言った。