イケメンエリート、はじめての純愛⁇



咲子は隣に寝転ぶ映司の腕に抱きついて、はいと頷いた。


「そっか…
じゃ、今日のディナーはルームサービスに決まりだな。
でも、ホテルの人が部屋に入ってくる時は、咲子ちゃんはここに待機すること。いい?」


「何でですか?」


映司は、そんな事を真剣に聞く咲子をもう一度抱き寄せる。


「咲子ちゃんのネグリジェ姿を他の奴らに見せるわけないだろ?
これは俺だけの特権なんだから」


咲子は横でケラケラ笑っている。
自分の魅力を何も分かっていない咲子に、映司は優しくキスをした。


「映司さん、私、映司さんに付き合ってもらいたい事があるんです。
一人では何だか心細くってできない事を…」


映司は囁くように話す咲子を見て、今日のマンションでの出来事を思い出して落ち込んでいるのだと思った。
タロウの文面では、涙を流したと書いてあったから。
何か実家に取りに帰りたい物でもあるのだろう。
映司はそんな事を思いながら、咲子の髪を優しく撫でる。