イケメンエリート、はじめての純愛⁇



「七条不動産に関してです」


宗一の顔が少し曇った。
握られたくない弱みがきっとあるのだろう。


「僕は咲子さんと結婚したいと本気で思っています。
咲子さんと結婚するという事は、七条家と身内になるという事。
というわけで、七条不動産の事を少し調べさせてもらいました。

EOCは主にIT関連事業がメインですが、他の事も幅広くやっています。
特に、東京支社では、コンサルタント事業がかなりの需要があって、僕もその中でそれなりの成果を上げています。

七条不動産は…
現状はかなり厳しい。
そうじゃありませんか?」


映司はそこで一旦話す事を止めた。
宗一がどう出てくるか様子を見定めるために。

しばらくの沈黙の後、宗一の方から口火を切った。


「それが咲子の事とどう関係があるというのかね?
咲子の結婚相手は、君じゃない。
だから、君がEOCで働いていようが、どういう人間であろうが、そんな事は私達には全く関係ないし興味もない。

咲子は立派な教育を受けてきている。
今は舞い上がっているだけで、その内、自分の進むべき道に戻ってくる。
そういう風に、育て上げているから何も心配はしてない」