イケメンエリート、はじめての純愛⁇



映司はタロウとの打ち合わせを終え3201号室の部屋へ戻ると、そこに居るはずの咲子がいない。


「咲子ちゃん、どこにいるの?」


映司は、まるで神隠しにでもあったように驚いている。
荷物はそのままでどの部屋を探しても咲子は見当たらない。
すると、部屋の一番奥にあるバスルームのドアの前に、咲子が身に着けていた帯紐が落ちていた。
映司はさっきの咲子の言葉を思い出す。

……私、本当は裸が好きなんです。

自分でその言葉を思い出したくせに、もう体に力が入らない。
うぶな少年の頃の悶々とした気持ちが、映司の血管に心地よい刺激を与える。

映司はそっとバスルームのドアを開けた。
少しの隙間から部屋の中を覗いて見てみると、そこにはシャワーを浴びている真っ白い肌の咲子が見える。

ガラス張りの箱の中で湯気に包まれた咲子の裸体は、映司に超特大級の稲妻に似た衝撃を与えた。