イケメンエリート、はじめての純愛⁇



「それじゃ、今、映司さんは私の事が好きだと言ってくれてますが、この先、男の人を好きになる事もあるという事ですよね…?」


映司はそんな風に戸惑っている咲子を抱きしめるしかなかった。


「それはない。
俺は死ぬまで咲子ちゃんしか愛さない。
っていうより、咲子ちゃんしか愛せない。

だから、俺より先に死んじゃダメだよ…」


自分でそんな事を言っておいて、咲子が先に死ぬ事を想像して泣きそうになる。
この自分の中に芽生えた強烈な純愛という力は、映司に極論を突きつけ映司の中に切なさを生み出した。

すると、咲子がシルクのネグリジェの心地よさで映司の体を包み込んでくれた。


「映司さんが男の人を愛する事も抱く事も、何も特別な事じゃないですよ。
私の仕事を手伝ってくれているイギリス人のマークは、私の事も他の友人も、皆を愛してくれます。
そして、男性も女性も関係なく、いつも優しく抱きしめてくれます。

だから、映司さん、そんな事気になさらないで下さい。
私はそんな映司さんが大好きですので…」