イケメンエリート、はじめての純愛⁇



「合コンの大人バージョンみたいな感じかな。
でも、そんな事、咲子ちゃんは知らなくていいから」


映司はそんな風に口走ってしまった事を後悔した。
咲子の興味津々な何かのスイッチを押してしまったらしいから。


「映司さん、私もその大人バージョンの合コンをしてみたい。
私、知らないことが多過ぎて、人生損をしているんじゃないかって悲しくなってしまうんです。

だから、絶対に、その合コンに連れて行ってくださいね。
楽しみに待ってますので、よろしくお願いします」


映司は天井を見上げてしまった。
大切な話を打ち明けているつもりがいつの間にか咲子のペースになって、本題からかなりかけ離れた場所に来てしまっている。

映司はうんともすんとも言わず、ただ頷くだけにした。
連れていくはずがないだろ、俺の大事な咲子ちゃんを…

映司は何だかワクワクしている咲子を自分の方へ向かす。
真剣な眼差しで見つめながら。


「あと、もう一つ、咲子ちゃんに知ってもらいたい事がある。
それは、俺のアイデンティティーに関わる事…」