イケメンエリート、はじめての純愛⁇



咲子はその先の話が何だか楽しみになってきた。
ソファに座る映司の隣に座り、映司の話の続きを待った。

でも、中々、映司は話してくれない。
咲子は映司の脇のあたりをこちょこちょとくすぐった。
すると、映司は咲子の顔をジッと見つめ小さくため息をつき、咲子を自分の膝の上に乗せた。


「咲子ちゃんに、今見えている堀江映司の姿を必ず忘れないでいて。
今の俺が本当の俺の姿だから…」


映司はそう言って咲子を抱きしめる。
俺の自由奔放な過去を知れば、普通の日常を送ってきた女の子だって嫌悪感で受け入れられないはずなのに、咲子みたいに世間から遮断された鳥かごの中で育ってきたお嬢様が、この真実を知れば一体どうなってしまうのだろう。

でも、話さないわけにはいかないだろ…

映司は自分の顔を心配そうに見つめる咲子を更に抱きしめた。
そして、ぼそぼそと話し始める。