イケメンエリート、はじめての純愛⁇



「映司さん、何だか顔色がすぐれない気がするんですが…」


咲子は、思いのほか早くに咲子の家を訪れた映司の顔を見て、何だか少し嫌な予感がした。
初めて着るネグリジェにもあまり反応を示さない映司は、どこか具合が悪いのかもしれない。


「ご飯は食べましたか…?」


最近の咲子は、必ず二人分の夕食を作るようにしている。
映司が急に食べたいと言い出した時に、必ず美味しくて栄養のあるものを出してあげたいから。

映司は力なく笑みを浮かべて首を横に振った。


「咲子ちゃん、今日は、俺の方から大切な話があるんだ。
咲子ちゃんのご両親に会う前に、咲子ちゃんに俺の本当の姿を知ってほしいと思って」


「本当の姿?」


咲子はあまり男性に関しての知識がない。
世の中の大人の男性が大人の女性とどういう付き合いをしているのか、映画や雑誌で知る程度の乏しい情報量だ。
でも、映司の本来の姿と聞いて、やはりスーパーマンを思い描いてしまう。