イケメンエリート、はじめての純愛⁇



「映司、一つだけ聞かせてほしい。
本気なのよね?
どういう事になっても彼女を放り出さない自信はある?」


映司はソフィアの最後の質問にカチンときた。


「どういう事って?」


「彼女が全てを失ってもってことよ。
映司、よく聞いて。
あなたが好きになった人は、それだけ身分が高い人なの。
そんな事関係ないって思うかもしれないけれど、それが現実なのよ。

映司が七条家に咲子様との結婚を申し込みに行った時点で、あなたは全てを調べられる。
プレイボーイだった頃の映司の事も、男の子と付き合ってた映司の事も、あと、あなたのやんちゃな性格が全部ね。

咲子様のお妃問題以前の話よ。
家族は、反対する。
あなたがEOCでどれだけの実績を残して、お金を稼いで、最高に仕事ができる人間だとしてもね。

でも、映司が本気でそのお嬢様と結婚したいって言うのなら、私は全力で応援するわ。
だって、私にとって、あなたは息子も同然だから」


映司は頭が真っ白になっていた。
自分が一番の問題だという事に、何も気づかなかった。