イケメンエリート、はじめての純愛⁇



「明智君、明日の午前って空いてる?」

明智君はスマホを出して、自分のスケジュールを確認する。

「明日の午前はもう先約があります。
何か用事がありました?」

映司は残念そうに天井を見上げる。

「明日の午前にその咲子様に会う予定なんだけど、明智君も一緒に行ってくれたら何かあった時に、メンバーチェンジできるかなと思っただけ。
そっか、あ~、やっぱり、俺一人だよな…

ごめん、ごめん、ただ面倒くさいだけなんだ。
こんな仕事、ほとんどした事ないからさ。
何せ、今の俺の仕事は5Gとかロケット産業とか未来志向のベンチャー企業を多く取り扱っているだろ?
動物保護とか奨学金とか全く未知の世界で、俺自身が適応できるのかさえ全く分からないよ」

明智君は肩をすくめて笑った。

「大丈夫ですよ、映司さん。
その咲子様って、性格もすごくいいって何かの記事に載ってましたよ。
どうしても無理な時は、その時は言って下さい。
僕はチェンジするのは全然、構わないですから。

でも、ソフィアのゴーサインが出ればですけどね」