絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

「上杉さん、よーくわかるように一からしっかり説明してくださいますよね!?」

施設を後にして車に乗り込むと同時に、私は上杉さんに詰め寄った。

上機嫌の敏夫さんがいる前では、とてもじゃないけれど否定することも、上杉さんに話を聞くこともできなかった。

「今度は、ふたりの結婚式の招待状を持ってきてくれ」と言う敏夫さんに見送られ、施設を出た。

勝手に話を進められ、もう我慢も限界だ。

「上杉さんがどうして私の進路先などを、知っていたのかは理解できました。しかしまだわからないこと、聞かせてほしいことが山積みです! それらを全部ちゃんと話してください」

お見合いの日から気になっていたことを、すべて教えてほしい。

懇願し彼を見つめると、上杉さんはシートベルトを締めながらエンジンをかけた。

「大丈夫、ちゃんと話すよ。でもその前に昼食にしよう。腹減っただろ?」

時刻は十二時半過ぎ。たしかにお腹は空いたけど……。

「食べる前に話してください」

「食べながら話そう。シートベルト締めて」

本当に話してくれるのだろうか。