絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

誰もお嫁にもらってくれなかったら、その時は敏夫さんのお孫さんと結婚させてくださいと。

いや、でもそれは単なるコミュニケーションのひとつというか、本気で言ったわけではない。

敏夫さんは大喜びしていたけど、まさか現実になるとは夢にも思わないじゃない?

「これでまた生きる目標を持つことができたよ。曾孫を抱くまでは元気でいないとな」

ひ、曾孫!?

ちょっと待ってください、敏夫さん。話が飛躍しておりませんか!?

ギョッとする私を余所に、上杉さんは勝手に話を進めていく。

「じいちゃん、気が早すぎるよ。まずは結婚式だろ?」

「おう、そうだったな。それに少しはふたりだけの新婚生活もしたいだろ?」

「それはもちろん。だから少し曾孫は待っててよ」

「わかったわかった。どれ、今まで以上にリハビリに励まないとな」

そう言って嬉しそうに声を上げて笑う敏夫さんに、私はなにも言うことができなかった。