絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

あぁ、石上君やめて。それ以上しゃべらないで……! そんな大きな声で話していたら、先輩たちが様子を見に来ちゃいそう。

そんな不安は見事に的中。帰りの遅い私を心配した絵里さんをはじめ、石上君の声を聞いた先輩たちがぞろぞろと資料室へやって来た。

「石上、どうしたんだ大きな声を出して」

「フロア中に聞こえていたぞ」

「もしかして麻衣子ちゃんに、なにかしたんじゃないでしょうね?」

口々に言いながら資料室に入ってきた先輩たちも、石上くん同様、私と岳人さんを見て絶句。
これはもう完全にバレてしまった……。

途方に暮れる私を抱きしめたまま、岳人さんは嬉しそうに堂々と交際宣言をした。

瞬く間に私たちのことは社内中に知れ渡ることとなった。



「おい、麻衣子。いい加減機嫌直してくれよ」

「そう簡単に直りません!」

夜。ベッドの中で私は彼に背を向けて布団をすっぽりと頭まで被った。

今日は大変だった。みんなから質問責めされて。あんな形でバレたくなかったのに……。