絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

それから一ヵ月の月日が流れた。

お母さんは無事に退院し、私は家に戻った。まだなんでも話せる……とまではいかないけど、お母さん、お父さんとは普通の親子のような関係を築けていると思う。

以前にも増して会話する回数が増えたし、笑いが絶えなくなったから。
これからもっとふたりと距離を縮めていきたいと思っている。

上杉さんとの交際も順調だった。週末は必ずふたりで過ごしているし、デートにも出かけた。

実はいまだにキス止まりのプラトニックな関係だけど、上杉さんは「私との関係をゆっくりと進めていきたい」と言ってくれている。


そして土曜日の今日、私と上杉さんは敏夫さんの元を訪ねていた。

「そうか、二ヵ月後に結納を交わすのか」

二ヵ月後に私たちは、結納を交わす予定となっている。

報告をすると敏夫さんは嬉しそうに顔を綻ばせるものだから、私と上杉さんまで嬉しくなり、ふたりで微笑み合う。

「本当に曾孫を抱くまでは元気でいないとな」

そんな敏夫さんに、上杉さんは冗談交じりに言う。

「いや、曾孫だけじゃなくて玄孫まで抱いてよ」