そんな非常に居心地が悪い空気の中、私と上杉さんは病室を後にした。
肩を並べて廊下を進むものの、会話はない。
だってなにを話せばいいの? 私の気持ち、知られちゃったんだよね?
エレベーターに乗り込み、病院の外に出て駐車場へ向かう。すると上杉さんが口を開いた。
「あのさ……」
「は、はい」
緊張のあまり声が上擦る。
お互い誰もいない駐車場で足を止め、向かい合った。
「さっき、病室で俺が聞いた話は全部夢じゃないよな?」
恐る恐る問われた内容に、目を瞬かせてしまう。
だって『夢じゃないよな?』なんて上杉さんらしくないから。
「どうなんだ? やっぱりおばさんを安心させるためについた嘘なのか?」
ハラハラしながら私の答えを待つ彼の姿に、我慢できず笑ってしまった。すると当然彼はムッとなる。
「どうして笑う? こっちは気が気じゃないんだぞ? もしかしたら本当に麻衣子も俺のことを好きになってくれたのかもしれないって」
文句を言う上杉さんに伝えたい。
彼に自信を持って気持ちを伝えることができる。だって今の私は好きだから。
「さっきお母さんと話していた時、どこから聞いていたんですか?」
訊ねると、彼は目を泳がせた。
肩を並べて廊下を進むものの、会話はない。
だってなにを話せばいいの? 私の気持ち、知られちゃったんだよね?
エレベーターに乗り込み、病院の外に出て駐車場へ向かう。すると上杉さんが口を開いた。
「あのさ……」
「は、はい」
緊張のあまり声が上擦る。
お互い誰もいない駐車場で足を止め、向かい合った。
「さっき、病室で俺が聞いた話は全部夢じゃないよな?」
恐る恐る問われた内容に、目を瞬かせてしまう。
だって『夢じゃないよな?』なんて上杉さんらしくないから。
「どうなんだ? やっぱりおばさんを安心させるためについた嘘なのか?」
ハラハラしながら私の答えを待つ彼の姿に、我慢できず笑ってしまった。すると当然彼はムッとなる。
「どうして笑う? こっちは気が気じゃないんだぞ? もしかしたら本当に麻衣子も俺のことを好きになってくれたのかもしれないって」
文句を言う上杉さんに伝えたい。
彼に自信を持って気持ちを伝えることができる。だって今の私は好きだから。
「さっきお母さんと話していた時、どこから聞いていたんですか?」
訊ねると、彼は目を泳がせた。



