絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

恐る恐る振り返りお母さんと同じ方向を見ると、ゆっくりと開かれたドア。その先にいたのは耳まで赤く染めて口を手で覆っている上杉さんと、気まずそうに俯くお父さんだった。

「嘘……え、どうして?」

突然現れたふたりに、状況が理解できない。
ゆっくりと部屋に入ってきたふたりを見て、お母さんは可笑しそうに笑う。

「私たちが話をしていたから、ふたりとも入るに入れなかったんでしょ。……岳人君、麻衣子の気持ちはわかっていただけたかしら?」

「……はい」

照れ臭そうに返事をすると、上杉さんは私を見る。

ちょっと待って。私……お母さんと、ものすごく恥ずかしい話をしていたよね? しかも最後には上杉さんのことが大好きとまで言った。

もしかしてそれを全部聞かれていたってこと?

上杉さんはどこか嬉しそうにしていて、お父さんは居たたまれないと言いたそうに俯いたまま。そしてお母さんはニコニコ笑っている。
これは間違いない。すべて聞かれていたんだ……!

納得できると事の重大さに気づき、アタフタする。