絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

「上杉さんは、仕事に対して真摯に取り組んでいて、いつも社員ひとりひとりのことを気遣ってくれるの。……強い信念を持って仕事にあたっていて、家でも勉強をしているくらいで」

「そっか。……岳人君は努力家なのね」

「……うん」

上杉さんは誰もが認める努力家だと思う。だけどそれを一切表に出さない人。

「同じ夢を持っていて、話をしていると楽しいの。それに私、彼の前では自然体の自分でいられるの。……なによりすごく優しい人だから好きになったんだと思う」

敏夫さんに対する思いも素敵だと思った。強引なところがあるけど、いつも上杉さんは優しかった。
そんな彼を好きにならないわけがないよね。

「そっか、麻衣子は岳人君のことが大好きなのね」

「……うん、大好き」

“好き”とか“大好き”とか、愛の言葉をたくさん使っても足りないほど好き。

改めて上杉さんへの想いを実感させられていく。
するとなぜかお母さんは、ドアの方を見て大きな声で言った。

「聞いてました? 麻衣子は岳人君のことが大好きなんですって」

「――え」

お母さんってば誰に向かって言っているの? まさか……。