「ありがとう。……ますますやる気が出たよ。いつか麻衣子と理想の施設を作れるよう、準備を頑張るよ」

本当にそんな日がくるといいな。ずっと上杉さんのそばにいたい。そして彼とふたりで公私ともに充実した、幸せな毎日を過ごしていきたい。

返事をするように私も彼の背中に腕を回した。
そんな幸せな未来が訪れるように、もっと強くなりたい。

自分のことを好きになりたいし、正直な自分でありたい。大好きなお母さんやお父さんに心配かけたり、困らせたりすることをしたくない。

そう思えたのは、全部上杉さんのおかげ。

時には失敗をして、迷い悩むことも必要と教えてくれたから、前向きな気持ちになれているんだ。

上杉さんにずっと好きでいてもらえるような女性になりたい。

彼の腕の中で強く願った。