絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

言われるがまま腰を下ろすと、すぐに上杉さんも寄り添うように腰掛けた。肩に彼の腕が回り、ゆっくりと引き寄せられる。

彼のぬくもりに触れて、次第に落ち着きを取り戻していく。自然と言葉が口を突いて出た。

「だめですね、私。自分ではしっかりした大人のつもりなのに、全然違う。子供です。……自分の気持ちばかり押し付けてばかりで、お母さんを心配させて、上杉さんにも迷惑かけちゃって」

「俺は麻衣子になにひとつ、迷惑なんてかけられていないけど?」

「フッ」と笑いながら上杉さんは言うけど、それは私を気遣ってでしょ?

「私が家にいるから、無理して仕事を早く終わりにしてくれているんですよね?」

彼を見ると、目を見開いた後、気まずそうに視線を泳がせた。

「まいったな。……でもそれは俺がしたくてしていることだから。麻衣子のいる家に早く帰りたいからだよ」

「でも結局、上杉さんに迷惑かけていることに変わりありません。……ううん、家に置いてもらうこと自体迷惑だって気づくべきでした」

上杉さんの優しさに甘えていただけだったから。