絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

起こした方がいいよね? 起きないといけない時間にアラームを設定しているだろうし。私も準備をしないと。
頭ではそうわかっているのに、もう少しだけ彼の寝顔を見ていたくなる。

あ……髪が目にかかってる。

ゆっくりと腕を伸ばし、そっと目にかかる髪に触れると彼が「んっ……」と声を漏らした。

大きくビクッと身体は反応し、急いで手を引っ込める。

心臓をバクバクさせながら彼の様子を窺っていると、ゆっくりと目を開けた。
重なり合う視線に胸がトクンと鳴る。

だけど彼はまだ寝ぼけているのか、視線が定まらない。私が目の前にいることも理解していないような気がする。

「あの、上杉さん……?」

彼の名前を呼ぶものの、反応がない。
どうやら相当朝は弱いようだ。

「麻衣子……?」

「そろそろ起きないとですよね?」

離れようとすると、いきなり腰に彼の腕が回り引き寄せられた。

「わっ!?」

色気のない声を上げると、上杉さんはジーッと私を見つめてくる。

「どうして麻衣子がここに……? これ、夢なのか……?」

眉間に皺を寄せてブツブツと呟く。まだ寝ぼけているようだ。